北沢1/6電柱跡

阿部定跡にあるポール

『超芸術トマソン(p. 216-221)』、『トマソン大図鑑 空の巻(p. 284-285)』で報告されていた阿部定物件「北沢1/6電柱」を見学。発見報告者は瀧浦氏で、1984年6月14日に発見。

過去に発表されたトマソンは発見報告や写真で場所がわかるものは、事前にGoogleストリートビューでトマソン物件が残っているのを確かめてから見学に行くことにしている。この物件も写真で住所がわかっていたのでストリートビューでみると、奇跡的に残っている!と感動したが……。

しかし、現場に行って確かめると電柱じゃない……。2017年10月に撮影されたストリートビュー画像では電柱が残っているので一足遅かったようだ。それにしても電柱をなくして同じ場所にポールを立てた意味が不明だが、なにか場所取りのような道路管理上のルールがあるのかもしれない。

在りし日の北沢1/6電柱?(2017年10月のストリートビュー)を見る。

しかし、2017年のこの電柱っぽいものも元の北沢1/6電柱ではないように思う。

電柱じゃなくて鉄のポール(コンクリ頭)

現在は鉄ポールになっています

よく見るとブロック塀の住所表示プレートも変わっていて(新しいものはフリガナつき)、トマソン発見時にはなかった消火器ボックスもできている。

阿部定跡全景

道路に書かれていた「T」記号もない。

北沢1/6電柱跡に立っている用途不明のポールもトマソン物件的意味のわからなさであるが、いまいち美しさに欠けるのでトマソンとしての当コレクション入りはとりあえず見送ります。

2018年10月、世田谷区下北沢にて。